光と風、森と大地を感じる家
磐田・N邸
「木のぬくもりたっぷりの家にしたい」という施主様のリクエストに出来る限りお応えしたい!と栗山が素材も予算も頑張り抜いた自慢のお宅です。
木をたっぷり使うと言っても、国内材だけでは目が飛び出すような価格になってしまいます。そこで、予算内でも施主様のご希望を叶えよるためにカナダからの輸入材を使用しました。
東京の商社を通して輸入材を仕入れる事で、コストを抑えながら贅沢な空間を実現しました。
ポイント1入口からすでにちょっと違う!
輸入切り株材を使い、お子様が描いた家族の似顔絵をタイルにして表札とともに制作しました。本当は、ご家族一人ひとりに描いていただく予定だったのですが、「絵が下手だから~栗山さん描いて」というお施主様の却下の声に、栗山がその他の3つのタイルを仕上げる事になりました。
絵の中に施主の苗字を入れるのに苦心しました。
当時のお子様の絵はその後の成長の証にもなります。あたたかくて仲良し家族を表現するオリジナルな表札になりました。
ポイント2いろんなところに「我が家のオリジナル」
家の中心を貫く一抱えもありそうな「丸い」大黒柱、大黒柱の丸みを生かした(これが一番大工さんを泣かせました)カウンター。沖縄の月桃を使った紙クロス、ドアの把手。
洗面所の鏡は、床材で使用したメープル材の残りを使い、内側に収納棚を設けています。また、キッチンを含めたタイルの色提案、奥様の家事コーナーダイニングのテーブルも一枚板を贅沢に使い、太い木をそのまま使ったテーブルの脚など、建て売り住宅では味わえない「我が家のこだわり」がいっぱいです。
ポイント3女性建築家としての気配り
この素敵な場所は、奥様専用のプチ書斎です。
場所はキッチンのすぐ横。普通ならあれこれとごちゃごちゃしがちな場所ですが、栗山は女性の視点から、ここに奥様のための場所を作りました。
家を取り仕切る主婦には細切れの時間がたくさんあります。その時間を楽しむ場所が欲しい奥様のための場所です。
忘れられがちな「奥様のための場所」を作ってくれるところが女性建築家ならではの細やかな心配りです。
この他にもドアを開けなくても何となく中のお子様の様子が分かる子供部屋のガラス窓付の扉は、家族がいつもお互いを感じ合うことができるようにしたものです。
ポイント4とっても広々
余分な壁や間仕切りを使わず、その分空間を広々と感じさせる作りになっています。温かな木のぬくもりと、たたみスペースを作る事で、洋風になり過ぎず、どこか落ち着く空間です。